飲食店開業時には、かなりのお金が必要になってきます。資金調達方法としては、様々な方法がありますが、当記事では、飲食店開業時に使える「補助金」「助成金」に関してご紹介させていただきます♪

「補助金」「助成金」という言葉は聞いたことがある方が多いと思いますが、それぞれの違いや実際どういったものなのかまで知っている方は意外と少ないのではないでしょうか。

これから飲食店開業を考え中の方は是非参考にしてみてください♪

「補助金」「助成金」「融資」の違いとは？

「補助金」とは？

補助金とは、国や地方公共団体、民間団体が企業や個人事業主に対して、新規事業や創業促進、産業の復興化、環境対策などのために資金面でサポートをするお金のことを言います。管轄は経済産業省になります。

予算も限られており、定員も設けられているため、誰でももらえるわけではなく申請や審査が必要となります。尚、補助金として受け取った資金は返済義務はありません。

「助成金」とは？

助成金とは、国や地方公共団体、民間団体が企業や個人事業主に対して、雇用の増加や労働環境の整備・改善、能力開発に対して資金面でサポートすることをいいます。管轄は厚生労働省になります。

形式的な条件を満たしているかの審査はあるものの、一定の条件を満たせば基本的には必ずもらえるものとなっております。

また、応募期間も補助金と比べて長いため、企業にとっても比較的挑戦しやすい支援制度となっております。尚、補助金同様、助成金として受け取った資金は返済義務はありません。

「融資」とは？

融資とは、日本政策金融金庫や地方自治体の企業向け融資や、金融機関から受けるものがあり、「借りるお金」となっています。借りたからには当然返す義務が生じます。

また、借入先によっては金利がかかってきます。あくまでも返すことが前提のお金ですので、借りる際には慎重に行うようにしましょう。
融資のメリットとしては、補助金や助成金の支給までに申請してから約1年かかるのに対し、融資では開業前に資金を得ることができます。

飲食店開業時に申請できる補助金・助成金（大阪市一例）

〇大阪起業家グローイングアップ補助金

経済・社会の新陳代謝を促し、大阪経済の持続的な成長を実現するため、将来の大阪経済を担う有望な起業家を発掘し、その成長を着実に支援する大阪府の事業です。大阪府内の事業者又は大阪府内で起業しようとする人でコンテストを行い、コンテストに入賞すれば、100万円（年度額）を限度とし、対象経費の2分の1以内の範囲内で補助金を受けることができます。

〇事業再構築補助金（全国）

新市場進出、事業・業種転換、事業再編、国内回帰又はこれらの取組を通じた規模の拡大等、思い切った事業再構築に意欲を有する中小企業等の挑戦を支援する事業です。

【過去公募の採択状況】
第10回公募
・公募期間：令和5年3月30日(木) ～ 令和5年6月30日(金)18:00
・申請 10,821件、採択 5,205件、採択率 約48.1%

〇小規模事業者持続化補助金（全国）

小規模事業者が商工会と一体となって取り組む持続的な経営に向けた経営計画に基づく、地道な販路開拓（創意工夫による売り方やデザイン改変等）や生産性向上などの取り組みを支援するため、それに要する経費の一部を補助するものです。

【過去公募の採択状況】
直近第12回公募の採択状況は、下記の通りです。
・公募期間：～令和5年6月1日(木)
・申請数：13,373者　採択数：7,438者　採択率：約55.6%

〇IT導入支援事業補助金

中小企業や小規模事業者がITツールを導入するための経済的支援を提供する日本の政府制度です。

〇キャリアアップ助成金

有期雇用労働者、短時間労働者、派遣労働者といった、いわゆる非正規雇用労働者
の企業内でのキャリアアップを促進するため、正社員化、処遇改善の取組を実施し
た事業主に対して助成する制度です。

補助金・助成金を受けるときの注意点

①補助金も助成金も支払いは後払い

補助金も助成金も後払い制となっております。例えば、100万円の補助金が出る場合も、はじめは自己資金で100万円の支払いを済ませその後に100万円が補助金とて支給されます。

補助対象経費はあらかじめ用意しておく必要があります。

②補助金、助成金には申請期限がある。

補助金、助成金にはいずれも申請期限があります。期限を過ぎてしまうと、申請が出来なくなってしまうため申請期限はしっかりと把握するようにしておきましょう。

③要件確認や手続きに時間がかかる。

補助金や助成金を受け取る場合、時間がかかります。申請してから支給を受けるまでに6～12カ月かかることも珍しくありません。そのため、すぐに資金を受け取りたいという方には不向きです。

まとめ

補助金や助成金は融資とは異なり返済義務がないというメリットもある反面、手続きに時間がかかるなどの注意点もあります。

申請する際には、「補助金」「助成金」「融資」の違いをはっきりと理解し、自分には何があってるのかしっかりと把握して申請するようにしましょう。

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